以下に、関数電卓を使った、開き率の求め方を説明します。 関数電卓は、Windowsのアクセサリに入っているもの(下図参照)で代用できます。 関数電卓は、次の手順で開くことができます。 スタート
→ すべてのプログラム → アクセサリ → 電卓 → 表示 → 関数電卓
1例として、ホーンのそれぞれのファクターを次のように定め、開き率を求めてみます。 s = 50、m = 200、l =
150、n = 15
関数電卓を使った計算は、次のように入力して行います。 ( m/s )^( 1/n
)= ^ のボタンは、sin の右にある x^y
のボタンです。
実際の値を代入して計算してみるとみると、 (200/50)^(1/15)=1.0968249796946259606814717780288 となり、開き率を求めることができます。
そして、この開き率を、スロート面積(s)に15回 掛けると、開口部面積(m)になります。 実際に計算して確かめてみましょう。 計算した開き率は、MSボタンでメモリーに記憶しておき、 MRボタンで呼び出して使うと便利です。
ステップ |
断面積 |
0 |
50 |
1 |
54.84 |
2 |
60.15 |
3 |
65.97 |
4 |
72.36 |
5 |
79.37 |
6 |
87.05 |
7 |
95.48 |
8 |
104.72 |
9 |
114.86 |
10 |
125.99 |
11 |
138.19 |
12 |
151.57 |
13 |
166.24 |
14 |
182.34 |
15 |
200 | |
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このように、スロート面積(s)に開き率(x)を n回 掛けることで、開口面積(m)に等しくなります。
右上のグラフは、ステップごとの断面積をグラフにしたものですが、 エクスポネンシャル・カーブ(指数曲線)を描いているのが分かると思います。
しかし、この方法は、10cmごとの断面積しか計算できないので、長岡式BLHの設計には使えますが、 斜め音道を採用して、より正確なエクスポネンシャル・ホーンを設計する場合などにおいては、 別の方法で計算する必要があります。
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