blue*drop
Home > Products > Users' Voices > No.6
User's Voice No.6

Laulu-08II (FF-85WK タイプ)についてのご感想 - 埼玉県 K .F . 様 から
2014-09-10

オーディオシステムを自身が構築することは、
初めてと言ってもいいほど、オーディオには鈍感でした。
昔はラジカセなどを買ってはCDやカセットテープを聴く、
といったぐらいしかやっておらず、
アンプやスピーカーにこだわったりするなど考えもしませんでした。

2014年の春先から下手の横好きながらも、
ピュアオーディオというものに取り組み始めてから、数ヶ月経ったところで、
blue drop さんのスピーカーにたどり着きました。
以前より、ブログなどを拝見しており、興味を抱いておりましたところ、
モニターとして購入させて頂くことになりました。

自分でもスピーカーを作ったり、ユニットを探しては、試してみたりと、
それなりに試行錯誤はしてきたつもりですが、
所詮素人なもので。音はまぁそれなりには鳴っているけど、
どこか満足できてない状態でした。

ユニットはなんだかんだと8cmフルレンジが一番好みであると気付き、
今回、Laulu-08II FF85WK タイプを購入させて頂きました。

早速聴き始めてから、1ヶ月が経過し、
その第一印象はどの音域もフラット。味気ないわけではなく、音の調和はとれて
いて、しっかり出ています。
聴き疲れしない印象で、何時間でも聴いていられます。

ローからミドルレンジまでは歪みのない特性で、ハイのほうは、若干物足りなさ
を感じるところはありますが、フルレンジ一発と考えると十分すぎる特性です。
ハイに物足りなさを感じる部分は、スーパーツィーターを追加して上げれば良い
と思いますが、このあたりは好みになると思います。

自分はフルレンジ一発だけでも十分満足いく音でした。
ジャズ、フュージョン、モダンジャズ、ソフトロック(女性ボーカル)、このあ
たりを好んで聴きますが、とても聴き触りが良いです。

参考までに自身の環境を記しておきます。
プリアンプは、パッシブプリといわれる3入力系統のVR付きセレクターのみで、
パワーアンプはヤフオクで有名なY氏の純アナログパワーアンプです。
10W/10WのBTL出力なのでパワーはあります。
他でデジアン(硬質な音)やLuxman(緩い音)などのアンプと比べましたが、
このパワーアンプはエネルギッシュな印象で、芯が図太い、そんな音です。

ソースはPC、LP、CDプレーヤーです。
PCとCDプレーヤーに関しては、DACを間にかましております。
ダウンロード購入したFLACやAACがメインで、CDはSACDを軸とした音質重視です。

Connie EvingsonやDan Siegelなどは特に好きです。

そんなわけで、小音量でBGM代わりに流し続けるのも良いですし、
しっかりとリスニングするにも8cmフルレンジとは思えないほど
不足のないスピーカーでした。
家のメインモニタースピーカーとして構えることになりそうです!

総評として、隅々まで造り主の思いがこもったスピーカーでした。
小型スピーカーや、フルレンジ、8cmユニットなど好きな方は是非一度、
聴いて頂きたい一品かと思います。
音への考え方、取り組み方について、今一度考えさせられるものだと思いました。

このたびはありがとうございました。

Korva のコメント

K.F.様から、素晴らしいレポートをいただいたので、紹介させていただきました。

Laulu-08II FF85WK タイプをメインシステムとして使っていただけるとのことで、
製作者としては幸甚の至りです。こちらこそ、まことに ありがとうございます。

ちなみに、FF-85WK をマウントした Laulu-08II のルックスは、
なかなか美しくて、我ながら気に入っています。

FF-85WKは、なかなかのナチュラルサウンドで、
Tang Band の8cmフルレンジとは一味違う、
ダイナミックレンジの広さや透明感も感じさせる音ですが、
K.F.様の仰るとおり、高域が少しダラ下がりな感じで、
8cmフルレンジとしては、意外とハイエンドが伸びていません。
しかし、こういう高域がダラ下がりな特性のものは、
スーパーツイーターを追加するには、かえって好適かもしれませんし、
アクティブ・サブウーファーも追加すれば、
スピーカーシステムとしては、ほぼ完璧かもしれませんね。

8cmフルレンジが一番お好きだとのことですが、
私も基本的に、小口径フルレンジが一番好きで、
8cmフルレンジの用の、小型バスレフや、小型バックロードーホーンを聴いていると、
普通に音楽を楽しむ分には、これで十分だなという気がします。
そして、大型マルチウェイ・システムにはない、小型フルレンジ・システムならではの、
自然さと、まとまりの良さという魅力も感じられますし、
シンプルなシステムの持つ美しさという点も、大きな魅力の一つだと思います。

私が最も真剣に音楽に耳を傾けていた十代の頃のオーディオ・システムは、
ソニーのラジカセやパナソニックのCDラジカセでした。
音楽を楽しむには、そんなものでも十分でしたし、
徳永英明さんの「壊れかけのラジオ」ではありませんが、
ナローレンジで、ノイズにまみれた音を聴きながら、
今よりも深く、音楽の魂に触れていたように感じます。

オーディオに興味を持ち、さらに、スピーカーを作るようになってからは、
オーディオ機器の向こうにある音楽の世界に触れるというよりは、
単に、スピーカーが発する音を聴くという感じになってしまい、
純粋に音楽を楽しむことからは、かえって遠ざかってしまったようです。
より音楽を楽しむために始めた事なのに、これでは本末転倒な感じですが、
まぁ、こういうことは、オーディオ以外の分野でも、よくあることではありますよね・・・

ご紹介の、Y氏によるアナログ・パワーアンプは、寡聞にして知りませんが、
私も、デジタルアンプの音の硬さは気になるので、興味があります。
デジタル技術は、色んな分野で、既存の限界を軽々と突破する素晴らしい技術ですが、
オーディオにおいても、やはり欠点がないわけではないようですね・・・

Updated 2014-09-10



Back


inserted by FC2 system