[1] Korkea-SC08 視聴環境
* Korkea-SC08 の設置は、SPスタンド (w/黒檀セッティングベース) + 防振ゴム
+大理石
(ビアンコカララC, 300x300x10mm) + インシュレータ(AT6099) 上です。
SP Cable :
STUDIO 7171EX (Belden) です。
[2] Korkea-SC08 設置と視聴感
5/6: Speaker
の設置角度を少し広角にすることで、
低域の沈み込み感と臨場感(広がり感)がかなり改善され、
豊かな低域 (量感)
に支えられて
各楽器が明瞭に展開される音場空間と鮮明な音像定位を得られた。
SPX-31M (Monacor)
評価中に気づき、
再度 SP Unit を W3-881SJF (TB)
に戻して確認したが、同様の結果を確認できた。
低域に関しては両 SP Unit ほぼ同等か???、
中高域は SPX-31M
が若干の硬質感を伴う活気とスピードに富む印象に対して、
W3-881SJF
は混濁感のない澄み切った(中)高域を聞くことができる。
* 今回は設置角度の変更により、Tone control は 全て Flat (±0dB)
で
ほぼ満足に行く帯域バランスです。 後は楽曲によって好みです。
・30Hz:±0dB
・150Hz:±0dB
・500Hz:±0dB
・1.5KHz:±0dB
・10KHz:±0dB…..+2dB 程度でもいいか?
* 左右SP間≒2.5m
[3] Korkea-SC08 視聴
#小型ブックシェルフSP では Amp の D.F の違いを感じていたが、
どの Amp で鳴らしても (無帰還Ampでも)
その差を殆ど感じなくなったとも思うが、
どちらかと言うと無帰還の直熱管 (2A3や46)
のほうが
低域にゆとりがあるように感じる。
これが D.F の差異かも?
SP との距離 (リスニングポイント):
2.5m〜3m 程度です。
@ 1950〜1960年代の Jazz (Blue Note音源)
雰囲気の表現が非常に良い。
特にライブ感……空気感というか演奏空間の大きさを
想像できる鳴り方。
トランペットやサックスの音はかなりリアリティがあり、
少し尖った感じも受けるが
それが前後方向の空間(距離感)を演出しているように思える。
A 最近の Jazz (寺島レコード音源等)
中高域は反応が早く、粒立ちの良いスカッと抜けるような鮮度の高い音を味わえる。
さすが小口径だけあり音像定位もシャープで、低域も含め躍動的なハイレゾサウンド。
ピアノはにじみのないクリアなタッチが味わえるし、
(ウッド) ベースや キックドラム
は8cm口径とは思えない低音感と言える。
ある程度 Power
をかけるほうが勿論いいが、
小音量再生でも音が痩せる傾向は殆ど無い。
深夜に音楽を聴くことが多いので Welcome !
私のような4.5〜6畳Audio、所謂ニアフィールド(環境) には大きなメリットと考える。
* Audio
Accessory 164号付録の “大橋祐子トリオ” ….なかなかの迫力でした。
B JPOP、フラメンコギター、バイオリン等
ボーカル(竹内まりや、サラ・オレイン、MAYA)は透明感のあるきれいな音という印象。
ギター(バハグニ)、バイオリン(寺井尚子)は少し柔らかを伴った広がりのある美音。
低音域が改善されたことで音楽性が増した。
C フォークソング (井上陽水、吉田拓郎など)
自然!….という印象。
若いころに相当聞いていた(ライブにも行った)ので、
記憶に刻み込まれている楽曲です。
SP
の評価ではありませんが、やはり当時と同じ
M44G (Shure) のカートリッジで聞くLPがベストマッチ。。。でしょうか。
D ロック (エリック・クラプトン、キングクリムゾン、ピンクフロイドなど)
スケール感は多少?小さくてもプログレッシブ・ロックの重厚感を
十分表現できているし、バランスも良い。
音量を上げて聞きたくなるが、低域に若干の混濁感を感じるソースもある。
クラプトンのひしゃがれた渋い声が明確な定位を持って鮮明に描写できていると思う。
「 Unplugged 」
はライブ感含めて絶品。
E クラシック
あまり造詣のない分野ですので。。。こんなものか?程度の感想です。
ただ、オーケストラ
のダイナミック・レンジという意味では十分に表現できていると思うし、
木管/金管/弦楽器などそれぞれが混濁することなく明瞭に聞き取れる。
室内楽のバイオリンやピアノソロは刺々しさのない伸びやかなサウンドと感じる。
*** クラシックのソースは全て SHM-CD (or HQCD) の Compilation です。
[4] 視聴用アンプ
@ EL34 (6CA7)_ 3結: 5W + 5W (PK帰還Type)
A 46 (無帰還) : 1.7W + 1.7W
[5] 最後に、
#8cm Full Range という領域は初めてのトライアルですが、
かなり満足のいく結果でした。
何といっても
Cost Performance です。
特に専用のAudio Room を持てない一般のAudio Listener
には
選択肢のひとつとして推奨できる製品ではないかと考えます。
また開口部が横向き(内向き)ということ
も設置上、
壁面(対後面)との距離に神経質にならなくてよい気がします。
SPX-31M
もせっかく購入したので、もっとエージングして聞き直そうと思っています。
以上、最終 Report (for
Korkea-SC08 + W3-881SJF) とさせて戴きます。
#追記 (視聴Amp について)
@ は1960年代に Marantz 8B というModel
に使われていた
有名な出力管 (EL34) の Single Amp です。
Original
管はテレフンケン(独)ですが高価で手がでませんので
現行生産品(中国製やロシア製)を使っています。
KT66
(右写真、復刻版)という真空管も
差し替えて使えるよう設計しています。
KT66
は英国Quad社のAmpに使用された著名な真空管(GEC)です。
A は直熱管:46の無帰還 Single Amp
です。
4極管構造を持つ “45(有名な3極直熱管)” と言われています。
ファインメットコア材を使用した出力Trans
を使い、
出力は小さいながらも 我が家のReference機との位置づけです。