お送りいただいたLaulu-08II、早速週末に塗装をして音だしをしてみました。
ご推奨の透明ニスを2回塗りして、まあまあいい感じになりましたので、
外観はこれで一丁上がりとします。
まず試したのは、TangBand
W3-1319SA。
ユニット交換の利便性のためにファストン端子を付けました。
音のためには半田付けが正解でしょうが、いろいろ試したいのでこの仕様でいきます。
バッフル埋め込みの雌ネジとユニットの取り付け穴がピタリと合います。
精度は完璧です。付属の鬼目ナットを閉め込む際も不安がありません。
スピーカーコードを繋いでいよいよ音だしです。
さてアンプを何にするか?素直で癖のないEL34プッシュプルとします。
プリはV-FET
のシンプル回路ですが
低インピーダンスでパワーアンプを強力にドライブします。
CDプレーヤーはTEACのCD-P1260。
最低ラインの価格帯ですが、素直な音で愛用しております。
コード類はすべてBELDENの普及品。普通の値段で性能はまったく安定しています。
まずはジャズを聴いてみます。Halie
Lorenの「青い影」。
いいです。硬さ声のつかえはまったくありません。
間近で触れる感じでしょうか。バックのピアノは水平方向に音が良く広がります。
ベースはきちっとしていて低弦の唸りもちゃんと聞き取れました。
キックドラムのドスンはさすがにふやけますが、
スネアやシンバルはその位置がちゃんと分かります。
極めてモニター的です。
次にクラシック。ピリスのモーツァルト「ピアノトリオ」を聴きます。
僕にとってのリファレンスの定番で、もう数百回は聞いているでしょうか。
どの小節をブラインドで抜き聴きしても
誰の演奏か完璧に分かるほど骨肉化しているディスクです。
7番の初楽章。闊達なリズムで始まりますが、
三者の技量のほどが正確に聞き取れました。
空間に響く甘〜いハーモニクスも再現できていました。
チェロの重心は若干上がりますが、音型と運指ははっきりと聞けました。
次にユニットをTangBand
W3-315SEに替えてみます。
最近入手して手を焼いているユニットですが、今回の箱ではどうか?
機材とソースは同じものを使います。
まずはジャズ。ヴォーカルは色気たっぷりですが、どこか食い足りません。
バックの連中も眠い演奏で締りがありません。
そこでバッフル穴から入る程度の戸沢式レゾーネーターを入れてみることにしました。
薄手のハトロン紙でテトラパックをつくり早速挿入。
やはり音のキレに変化はありません。そこでさらにもうひとつ追加。
それでも傾向は変わらないようです。
振動板の音そのものが箱型スピーカーにはマッチしないのかも知れません。
クラシックでも同様で演奏も曲も甘々に聞こえ、評価の対象にはなりませんでした。
結論としてはいささか尚早ですが、
機敏でハイスピードなユニットとの相性がモニター的で楽しめる箱と思いました。
大型のタンノイも30数年使いましたが、数年前から8cmラヴァーに宗旨替えして、
そのタンノイも昨年友人宅に里子に出してしまいました。
貴工房製の箱は今の僕にとっては一番の大型になります。
最初の印象は「わっ、でかい!」でした。
アンプ作りも趣味としていますが、
震災以降省エネ志向でデジタルアンプを愛用することが増えました。
さすがにスィッチング電源では耳に合わず大容量のアナログ電源を製作しています。
写真後方に鎮座しているのは1920年代に製造された英国の蓄音機です。
ホーンの素材は紙でナマより生々しい鳴りかたをします。
現在の音のリファレンスとしています。
部屋は12畳ほどの書斎で書籍その他雑多なものが詰め込まれているので、
響きはほとんどありません。
直接音だけ耳に到達するようです。
それとW3-517SB。
通称毒キノコですが、かまぼこサウンドでほっこりとして気に入っています。
アンプはどんなものでもいい音がしますね。
いまはS.M.S.L
SA-36で鳴らしていますが、不満がまったくありません。
CDPはカシオのポータブルが一番。
ベルト式の高級機もありますが、カシオには表現力で敵いません。
ポータブルは好きで7台ほど所有していますが
なぜか840円のカシオが抜きん出ていい音がします。
中身はどうもSONY製のようですが、他の3台のSONY機よりいいのです。
(現行機は×)乾電池はEVOLTAがベスト。
ACアダプターなら安定化電源付きがいいようです。
ホームセンターで格安で出ています。
僕はエクセルサウンド製をネットで買いました。
電圧切り替えと替えのプラグが複数付いていて便利です。